2026年最新版

米国株の始め方
【初心者向け完全ガイド】

AppleやAmazonなど世界トップ企業に投資できる米国株。「難しそう」「英語が読めない」と敬遠している方も多いですが、実は日本株と同じように国内ネット証券から簡単に始められます。口座開設から銘柄選び・税金の仕組みまで、まるごとわかりやすく解説します。

米国株とは?

米国株とは、アメリカの証券取引所(NYSE・NASDAQ)に上場している企業の株式のことです。Apple・Microsoft・Amazon・Alphabetなどの世界的テクノロジー企業から、コカ・コーラやジョンソン&ジョンソンといった生活必需品銘柄まで、7,000社以上が上場しています。

約7,000社以上
上場銘柄数(NYSE+NASDAQ)
世界1位
時価総額(世界全体の約6割)
年4回
配当金の支払い頻度(多くの銘柄)

日本の証券会社(SBI証券・楽天証券など)を通じて、円のまま注文できます。購入時に円→ドルへ自動両替されるため、外貨口座の設定は不要です。

日本株と米国株の違い

日本株・米国株の主な違い(2026年6月時点)
項目 日本株 米国株
取引通貨 円(JPY) ドル(USD)
最低購入単位 100株単位(約数万〜数十万円) 1株から購入可能
配当支払い 年1〜2回が主流 年4回(四半期配当)が主流
連続増配実績 少ない 50年以上連続増配銘柄あり
株価の長期トレンド 横ばい〜緩やかな上昇 長期的に右肩上がり(S&P500で年平均約7〜10%)
為替リスク なし 円高になると損失が拡大する可能性あり

※取引時間は夏時間(3〜11月)の場合、1時間早まります。

米国株投資のメリット・デメリット

メリット
  • 世界最大の経済大国の成長に乗れる
  • S&P500は長期で年平均7〜10%の実績
  • 1株から購入できるため少額投資が可能
  • 連続増配株が豊富で配当収入を得やすい
  • AppleやGoogleなど馴染みのある企業に投資できる
  • ETFを使えば数千円から全世界分散が可能
デメリット・注意点
  • 円高になると円換算の利益が目減りする(為替リスク)
  • 取引時間が深夜〜早朝(日本時間)
  • 配当金に米国で10%の源泉徴収がかかる(二重課税)
  • 英語の決算情報を読む必要がある場合がある
  • 地政学リスク・政策リスクの影響を受けやすい

口座開設から購入までの流れ

米国株は国内のネット証券から購入できます。難しい手続きは一切なく、最短1〜3営業日で開設して投資をスタートできます。

  1. 1
    証券会社を選ぶ

    SBI証券・楽天証券・マネックス証券がおすすめ。手数料・取扱銘柄数・使いやすさで選びましょう。以下で詳しく比較しています。

  2. 2
    証券口座とNISA口座を開設する

    オンラインで申し込み。本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証)が必要です。同時にNISA口座も申請しておくと、後から追加する手間が省けます。

  3. 3
    口座に日本円を入金する

    証券口座に円を入金します。米国株の注文時に自動でドルに換えてくれます(リアルタイム為替レート)。あらかじめドル転しておく方法もあります。

  4. 4
    銘柄をティッカーシンボルで検索して注文

    米国株はティッカーシンボル(例:Appleなら「AAPL」)で検索します。成行注文か指値注文を選んで購入数量を入力するだけです。

  5. 5
    運用状況を確認しながら長期保有

    購入後は証券会社のアプリで資産状況を確認できます。短期の値動きに振り回されず、長期目線で保有し続けることが基本戦略です。

初心者におすすめの米国株・ETF

個別株は値動きが大きいため、まずはETF(上場投資信託)で分散投資するのが初心者には安心です。慣れてきたら個別株に挑戦しましょう。

ETF(分散投資・初心者向け)
VOO
バンガード S&P500 ETF
米国の代表的な500社に分散投資。信託報酬0.03%と超低コスト。長期積立の定番。
安定 初心者向け
QQQ
インベスコ QQQ トラスト
NASDAQ上場の主要100社(Apple・Microsoft・Metaなど)に集中投資。成長性が高い分、値動きも大きい。
成長 テック
VYM
バンガード 米国高配当株式ETF
配当利回りが高い米国株を400銘柄以上保有。配当収入を重視する人に人気。
高配当 安定
VT
バンガード トータル ワールド ストックETF
世界60カ国以上の約9,000銘柄に分散投資。「全世界株」で最も広い分散を実現。
安定 初心者向け
個別株(慣れてきたら検討)
AAPL
Apple Inc.
iPhone・Mac・サービス事業を展開。世界最大級の時価総額。長期保有の鉄板銘柄。
テック
MSFT
Microsoft Corporation
Windowsだけでなくクラウド(Azure)・AIでも急成長。連続増配の優良銘柄。
テック 増配
KO
The Coca-Cola Company
60年以上連続増配の「配当王」。景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄の代表格。
高配当 安定

米国株の税金・確定申告

米国株の税金は日本株より少し複雑です。売却益・配当金で課税のルールが異なります

売却益(キャピタルゲイン)

株を売って得た利益には日本で20.315%の税金がかかります。

  • 特定口座(源泉徴収あり)なら確定申告不要
  • NISA口座なら税金ゼロ
  • 米国での課税はなし(売却益は源泉徴収されない)
配当金(インカムゲイン)

配当金には二重課税が発生します。

  • まず米国で10%が源泉徴収される
  • 残った90%にさらに日本で20.315%がかかる
  • 確定申告で「外国税額控除」を申告すると米国分10%を一部取り戻せる
  • NISA口座でも米国の10%は差し引かれる(日本分のみ非課税)
税金を効率化するポイント
  • NISA口座を最大活用する — 年間360万円・生涯1,800万円まで日本の税金ゼロ
  • 特定口座(源泉徴収あり)を使う — 売却益の確定申告が不要で手間なし
  • 配当重視なら外国税額控除の確定申告を検討 — 米国分10%を取り戻せる可能性あり

為替リスクの基本と対処法

米国株は円を使ってドルで購入するため、円高になると円換算の資産価値が下がるリスクがあります。

円高のケース

購入時:1ドル=150円 → 100ドルの株を15,000円で購入

売却時:1ドル=120円 → 同じ100ドルが12,000円

株価は変わらなくても 3,000円の損失

円安のケース

購入時:1ドル=150円 → 100ドルの株を15,000円で購入

売却時:1ドル=160円 → 同じ100ドルが16,000円

株価は変わらなくても 1,000円の利益

毎月定額の積立投資で購入タイミングを分散する

毎月一定額を買い続けることで、円高のときも円安のときも自動で分散できます(ドルコスト平均法)。相場を読む必要がなく、初心者に最適な方法です。

長期保有を前提にする

短期の為替変動は予測不能ですが、10〜20年の長期では米国経済の成長が為替変動を上回る傾向があります。焦って売らず、保有し続けることが重要です。

円高を仕込みのチャンスと考える

円高のときは同じ円でより多くのドル建て資産を購入できます。「円高=損」と思わず、積立を継続することで平均取得コストを下げられます。

よくある質問(FAQ)

米国株は少額から始められますか?

はい、始められます。SBI証券や楽天証券では1株単位で購入できます。たとえばApple(AAPL)は約2〜3万円(株価×為替レートによる)から投資可能です。ETFであればVOOやVTなども数万円から購入できます。投資信託(S&P500連動など)なら100円から積み立てられる証券会社もあります。

米国株の配当金に税金はかかりますか?

はい、かかります。米国株の配当金にはまず米国で10%の源泉徴収がかかり、残った90%にさらに日本で20.315%の税金がかかります(実質的な課税率は約28.3%)。確定申告で外国税額控除を申告することで米国分10%の一部を取り戻せます。NISA口座を使えば日本側の税金はゼロになります(米国分10%は引かれます)。

為替リスクはどう対処すればいいですか?

米国株は円をドルに換えて投資するため、円高になると円換算での資産価値が下がります。主な対策は①毎月定額の積立(ドルコスト平均法)で購入タイミングを分散する、②長期保有で一時的な円高の影響を吸収する、③円高を仕込みのチャンスとポジティブに捉える、の3点です。短期売買よりも長期積立のほうが為替リスクの影響を受けにくくなります。

NISAで米国株は買えますか?

はい、買えます。新NISAの成長投資枠(年240万円)で個別の米国株やVOO・QQQなどのETFを購入できます。また、つみたて投資枠(年120万円)でも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などの米国株インデックスファンドを積み立てられます。NISA口座では日本側の税金(20.315%)がゼロになります。

どのネット証券が米国株投資に向いていますか?

SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社がおすすめです。SBIは取扱銘柄数・手数料ともに最高水準。楽天は楽天ポイントで投資できる点がユニーク。マネックスは米国株の情報ツール(銘柄スカウター)が充実しており、銘柄分析を深くしたい人に向いています。NISAとの相性も考慮して選びましょう。

※本記事の情報は2026年6月時点のものです。株価・為替レートは常に変動するため、投資の際は各証券会社の公式サイトや最新情報をご確認ください。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。