高配当株とは?基本をおさらい
高配当株とは、株価に対する配当金の割合(配当利回り)が市場平均より高い株のことです。東証プライム市場の平均配当利回りは約2%前後ですが、高配当株は3〜5%以上の利回りを誇る銘柄が揃っています。
配当利回り=1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100。たとえば株価2,000円・年間配当80円なら利回り4%。株価が下がると利回りは上昇します。
高配当株5選 比較一覧
下表は2026年6月時点の情報をもとにした参考値です。配当金・株価は変動します。投資前に最新情報を必ずご確認ください。
| 順位 | 銘柄名 | 証券コード | セクター | 予想配当利回り | 配当継続年数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 日本たばこ産業(JT) | 2914 | 食品・たばこ | 約5.3% | 25年以上 | 国内最高水準の利回り・海外事業が収益柱 |
| 2位 | 三井住友フィナンシャルグループ | 8316 | 銀行・金融 | 約4.0% | 20年以上 | 3大メガバンクの一角・増配基調が続く |
| 3位 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 8306 | 銀行・金融 | 約3.5% | 20年以上 | 国内最大規模の金融グループ・流動性◎ |
| 4位 | KDDI | 9433 | 通信 | 約3.3% | 22年連続増配 | 通信インフラ銘柄・連続増配の実績が光る |
| 5位 | NTT(日本電信電話) | 9432 | 通信 | 約3.1% | 15年以上 | 少額から買いやすい・安定した通信収益 |
※配当利回りは株価変動により日々変化します。上記は参考値です。最新の数値は各証券会社の情報をご確認ください。
各銘柄の詳細解説
JTは国内外のたばこ事業を中核とする企業で、日本株の中でも最高水準の配当利回りを誇ります。国内市場の縮小を海外M&Aで補い、英国のガラハー社などを傘下に持つグローバル企業へ成長。配当性向は75%前後と高いですが、安定したキャッシュフローを背景に高水準の配当を維持しています。
- おすすめポイント
- 国内最高水準の配当利回り・長期保有向き
- 注意点
- たばこ規制強化・国内市場縮小のリスクあり
- 権利確定月
- 3月末・9月末(年2回)
三菱UFJ・みずほと並ぶ3大メガバンクの一角。近年の増配ペースが顕著で、金利上昇局面での収益増加が期待されています。配当性向は40%程度と比較的低く、今後の増配余地が大きい銘柄としても評価されています。
- おすすめポイント
- 増配基調・金利上昇メリット銘柄
- 注意点
- 景気後退時の不良債権増加リスク
- 権利確定月
- 3月末・9月末(年2回)
日本最大規模の金融グループ。売買量・時価総額ともに東証トップクラスで流動性が非常に高く、少額から投資しやすいのが魅力です。世界規模での事業展開により海外収益が拡大しており、安定した配当基盤を持ちます。
- おすすめポイント
- 流動性が高く売買しやすい・初心者向き
- 注意点
- 海外事業リスク・円高時の収益圧迫
- 権利確定月
- 3月末・9月末(年2回)
auブランドで知られる大手通信キャリア。22年連続増配(2026年時点)という圧倒的な増配記録を誇り、長期投資家から絶大な支持を受けています。通信インフラは生活インフラであり景気に左右されにくく、安定した収益が見込めます。
- おすすめポイント
- 連続増配の実績・景気に左右されにくい
- 注意点
- 通信料金値下げ圧力・競争激化
- 権利確定月
- 3月末・9月末(年2回)
2023年に25株→1株の株式分割を実施し、約180円台という超少額から購入可能になりました。初めて個別株を買う方にも最適な銘柄です。安定した通信・データセンター収益を背景に、中長期的な増配方針を示しています。
- おすすめポイント
- 少額から購入可能・初心者の入門銘柄
- 注意点
- 政府が筆頭株主・一定の規制リスクあり
- 権利確定月
- 3月末・9月末(年2回)
高配当株を選ぶ4つのポイント
配当利回りだけで判断しない
利回りが8%・10%など異常に高い場合、株価が急落しているサインかもしれません。利回りと同時に業績・配当性向・継続性を必ずチェックしましょう。配当性向が100%を超えている場合は減配リスクが高まります。
連続増配・累進配当に注目する
配当を毎年増やし続ける「連続増配銘柄」は、企業が株主還元に積極的な証拠です。KDDIの22年連続増配など、増配の実績が長いほど安定性の裏付けとなります。
業績・キャッシュフローを確認する
配当の原資は企業の利益です。営業キャッシュフローが安定していること、自己資本比率が一定水準以上あることを確認してください。財務省が公開する有価証券報告書でも確認できます。
分散投資でリスクを下げる
1銘柄に集中するのは危険です。セクター(業種)を分散させながら複数の高配当株を保有することで、特定業界の不況リスクを軽減できます。金融・通信・エネルギー・生活必需品などのセクターを組み合わせましょう。
NISAで高配当株を買うと節税効果大
高配当株は新NISAの成長投資枠を使って購入すると、配当金にかかる約20%の税金をゼロにできます。長期保有するほど節税効果が積み上がるため、高配当株投資との相性は抜群です。
NISAで外国株・外国ETFの配当を受け取る場合、現地課税分(米国株なら10%)は控除できません。日本株の配当金は国内のみ課税のため、NISA非課税の恩恵をフルに受けられます。
配当金スケジュールの基本
| タイミング | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 権利付き最終日(3月末の2営業日前) | この日までに株を保有する | 翌日(権利落ち日)に売っても配当は受け取れる |
| 権利確定日(3月末日) | 配当受取権利が確定 | 株主名簿に名前が記載される |
| 配当支払い(6月末〜7月初旬) | 証券口座に配当金が入金 | 権利確定から約3か月後に受け取れる |
※各社の配当支払い時期は異なります。詳細は各社のIRページをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
高配当株とはどんな株ですか?
配当利回りが市場平均(東証プライム平均約2%)を大きく上回る株を指します。一般的に利回り3%以上が高配当の目安とされています。インカムゲイン(配当収入)を重視したい長期投資家に人気があります。
高配当株はNISAで買えますか?
はい、新NISAの成長投資枠で個別株を購入できます。配当金・売却益ともに非課税になるため、高配当株との相性は非常に良いです。年間240万円・生涯1,200万円の範囲内で購入できます。
配当利回りが高すぎる株は危険ですか?
利回りが異常に高い(8%超など)場合、株価が大幅下落しているサインである可能性があります。これを「高利回りの罠(イールドトラップ)」といいます。業績・配当性向・継続性を必ず確認してください。
高配当株に投資するタイミングはいつが良いですか?
権利確定日の数週間前は株価が上昇しやすい傾向があります(権利取りの買いが集まるため)。ただし長期保有を前提とするなら、割安と判断した時点で少しずつ購入(ドルコスト平均法)するのが基本です。
高配当株の配当金はいつ受け取れますか?
権利確定日(多くは3月末・9月末)から約3か月後に支払われます。権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに株を保有している必要があります。翌営業日(権利落ち日)に売却しても配当は受け取れます。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。株価・配当金は変動します。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任において行ってください。最新情報は各社IRサイトおよびご利用の証券会社でご確認ください。